このカラー剤を塗ればあの色になる!?
カラー剤って薬局にもめっちゃ売ってますよね?見たことありますかね?
一つの店でメーカーの違い、色の違い、明るさの違い、黒染め、ブリーチ、マニキュア、白髪染めなど。何十、何百種類あるんじゃないかな?
美容室で扱うカラー剤は一つのメーカーで、色、明るさの違いで、100種類くらいあるんですよね。カラー剤を使ってるメーカーも何十社もあるんで、何千種類とあるんでしょうね、日本だけで。その中でお店が選んだメーカーの薬をチョイスするので一つのお店が扱うカラー剤は100〜200くらいですかね。
最近、インスタ(instagram)のくすませる加工もあってかアッシュがずっーと流行ってますね。外国人風とかね。だからここ3年くらいオーダーでよく言われるんですよね、
お客さん「アッシュにしたいです。」
と。
それでお決まりの流れ。
オレ!「明るさは?」
お客さん「あんまり明るくできないんですよー」
オレ!「明るければ明るいほど色味はわかりやすくなりますけどね。それか一回明るくして暗めのアッシュでかぶせるなら結構アッシュの色入るけど?」
お客さん「時間とお金ないのと仕事の関係で一回のカラーで出来る範囲でいいです。7トーンくらい。」
オレ!「はい、わかりましたー!重ねると色味もだんだん濃くなるから次のカラーは早めがオススメです!とりあえず今日は一回のカラーで!」
という流れが多い。
結構勘違いされてる方が多いんですけど、違う髪の人が同じ薬を使ったとしても同じ色にはなりせん、同じ黒髪だったとしても。
その人の持ってる色素だったり、明るくなりやすさだったり、光の透けやすさ、塗る前の色、前回塗った残留染料で決まってきます。
それを計算して美容師が色を調合するのです。
日本人の髪って赤みが強いんですよね、大体の人が。むしろ黒髪だからちょっと明るくしただけだと色味はわかりづらい。
黒髪をブリーチするとだんだん色が明るくなってきます。その過程が↓
黒→こげ茶→茶→赤茶→オレンジ→黄色→薄黄色(なんとなくね!)
↑の黒からオレンジの範囲って青(アッシュ)で塗ってもわかりづらいんですよね!
絵の具で考えてみましょう。
黒+青=黒、ですね?
茶+青=濁った茶(黒に近い)
オレンジ+青=濁った茶(薄めの茶)
(これもなんとなく!1:1で混ぜた場合。)
この結果を見ると、
青(アッシュ)どこいったん?
ですよね?
そうなんですよ!
色、出づらいんですよ!
日本人の髪の毛に対して。
ただ黄色になるくらい明るくして、青塗っても
黄色+青=緑ですからね!注意してね!
ここは美容師の頭を使い、紫を混ぜて黄色を打ち消してアッシュ、ブルーを塗る。ということになるわけです。
そうすれば青みを出すことがほとんどの方はできるでしょう!
最近はアッシュに特化したカラー剤、色味が綺麗に出るカラー剤(スロウ、イルミナ、オルディーブなど)がでているので少し前よりはアッシュも出しやすくなっていますが、基本的には書いたような内容かなと思います。
なので、もともとの髪色が違う人が同じ薬を使っても仕上がりは同じになりませんよ。
「友達が○○カラーのアッシュの○トーンの薬使ったって言ってたんで私もそれで!」って言ってもダメですよ!(笑)